資金計画(公庫融資)
独立開業を思い立ったとき、もっとも気になる点は開業資金の調達があげられます。
100%自己資金で開業する方はまれで、ほとんどの方が自己資金から、足りない分を借入金で賄っています。
借入先としては、国が100%出資する「日本政策金融公庫」の利用がベストな選択となります。
自己資金は開業資金の半分以上が理想といわれますが、現実はお勤めの美容師さんが、給与の中から日々の生活をして、理想の自己資金を貯蓄することは至難の業といえるでしょう。
日本政策金融公庫では、自己資金は開業資金の3分の1の金額を準備する必要のある従来からの一般貸付(生活衛生貸付)に加え、自己資金10%からの新創業融資制度で開業を後押ししています。
ただし、融資制度の選択肢も増え、条件も緩和されてはいますが、誰でも簡単に借入できるわけではありません。しっかり計画を立て、開業後も問題なく事業運営が期待できる経営者がその切符をつかめるわけです。
自己資金が少ない方でも融資可能なケースがあります
開業資金の3分の1の金額が理想の自己資金額となりますが、この金額の準備が厳しい方でも、これまでお勤めのサロンでの実績、指名顧客数、マネジメント経験などの属性により、専門家の指導のもとで融資が可能な場合がございます。
SMILE HASHIMOTO OFFICEでは、日本政策金融公庫でのスムーズな融資申請にあたり、様々な経験事例から適切なアドバイスを心がけております。当社の融資サポートでは、100%融資審査可決(満額融資99%、一部減額融資1%)を実現しております。お気軽にご相談ください。
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公庫以外の借入先の選択肢は?
創業支援を26年以上担い、廃業ゼロの実績を誇るアドバイザーのわたくし橋本は、皆様が開業後、末永く営業を続けていただきたいという願いを込めて、開業資金の借入先は「日本政策金融公庫」一択と断言いたします。
長期経営していると「リーマンショック」「コロナ禍」のように突発的な経済危機に見舞われることがあります。このようなとき「日本政策金融公庫」が最も柔軟に対応してくれることは否定する余地がありません。これは、政府の方針に沿って「倒産回避」「雇用維持」「事業継続支援」が使命として運営されているからです。実際にコロナ禍のときも「返済猶予・返済条件変更・無利子融資・追加融資」が発動し、多くの事業者を支援したことは記憶に新しいと思います。これは、公的性格に基づく支援であり、リース契約や民間ローンでは基本的に期待できない対応です。リース契約や民間ローンは、あくまで「商取引」であることをご認識ください。
公庫vs民間 | 日本政策金融公庫 (生活衛生貸付) |
民間 (リース・ローン) |
初期自己資金 | 必要 | 原則不要 |
審査 | 書類審査・面談などで時間を要する | 簡単・早い |
利率 | 低い | 高い |
返済期間 | 最大10年程度まで可 | 5年位が基準 |
月々の返済額 | 少なめ (分割長期) |
多め (短期返済+高料率) |
総返済額 | 安い | 高額になる傾向 |
売上変動に対する耐性 | 高い (返済が軽い) |
低い (固定費が重くなる) |
突発的な経済危機 | ◎ (安心) |
△ (ケースバイケース) |
病気等で休業売上減 | ◎ (柔軟に対応) |
△ (ケースバイケース) |
公庫融資は、民間のリース・ローンと比較すると審査や自己資金の準備といったハードルが高いですが、低利率で負担の軽い返済額や有事の際の柔軟な対応力は、皆様のサロン経営に強い味方となります。